私は、社労士の他16人を雇用している小さな企業のオーナー社長です。他者からサービスを受ける際には、事前にリサーチを行い、時には実際に試してみることもあります。その過程で疑問が生じた場合や、自分のアイデアについて他者の意見を求めることがあります。
自分がなりたい理想の相談相手として思い描いているのは、阿川佐和子さんのような方です(私は男性ですが)。彼女のように相手の話をしっかり聞き、シンプルな疑問を投げかける姿勢を目指して努力しています。経営者というものは、相談する相手がいない孤独なプレーヤーであり、まずはとにかく「聞いて欲しい」。その後、率直な疑問を投げかけて欲しいのです。それでも自分の考えを固持するのであれば、先に進むことを支援し、もし途中で躓くことがあれば、全力でサポートして欲しいと思います。完璧な案でなくても、まずは前に進むことが大切だと考えています。大手IT企業の創業者が言った「完璧を求めるより、まず完成させろ」という言葉にも共感します。
小規模な企業には、法律や常識では割り切れない部分があることも理解すべきです。私自身、社労士として相談される側に立つとき、提案することも重要ですが、何よりも相手、特に企業の社長さんの内なる希望を引き出すことが大切だと感じます。良きパートナーであり続けることを目指していきます。